Monday, April 18, 2016

大学申請に必要な物

こんにちは、Jennyです。

このブログ記事では、アメリカの大学受験に必要なもの一覧をご紹介したいと思います。

みなさんご存知かもしれませんが、アメリカの大学は学校ごとに入学の基準が違い、それによって出願書類もかなり変わってきます。ここでは、私立のトップスクールを受けるという前提で話を進めていきましょう


·       高校の成績表/ High School Transcript
o   GPA、取った科目と科目のレベル(Regular, Honors, GT, AP, etc)、学年順位(class rank)が表記されています。
o   全体的に、いくつくらい上級レベルのクラスを取ったか、これらのクラスでの成績はどうか、3年間通して(4年生のはじめに受験するので成績は実質3年間分が評価されます)の成績の上昇/降下、高校のレベルが成績表で見られていると思います。
o   つまり、3年間オールAならすごく綺麗な成績表だし、Bが1年目にあってもそのあとAPなどの高いレベルのクラスでAを取っていれば、ポテンシャルが伝わるし、競争が激しいことで有名なこの高校のこのクラスでA取ったのは努力した証拠だとわかる、という感じです。
o   Class rankは基本学年の上位10%にいるかどうかがトップスクールに受かるかの線引きだと思います。(上位5%という意見もあります。)
o   成績表は高校のスクールカウンセラーにそれぞれの大学に直接送ってもらうのが基本で、お金がかかる場合があります。(私の高校の場合、$4/schoolでした。)

·       テスト:Standardized Test Scores
o   全国統一の試験のスコア
o   SAT 1 (2400点満点、2016年から1600点満点に戻りました)/ACT(36点満点)
o   SAT 2 aka. SAT Subject Tests:センター試験の選択科目と類似していて、数学、理科、社会、外国語などなどの中から2〜3つほど選んで受けます。私はMath Level 2, Chemistry, World Historyを受けました。800点満点。これを要求する大学は少ないですが、トップスクールは基本どの学校も受けた方がいいと言っています。(‘recommended’と書かれていたら大体、「受けろ」と言っているようなものだと思いましょう…)
o   留学生やアメリカにいる期間が5年未満の学生の場合、TOEFLもしくはIELTSのスコアを提出するように求める大学もあります。仮に求められなくても、SATでそこまでいい成績を出せなかった留学生はこれらのテストの点数を提出する傾向がありますね。学校によってはTOEFLの点数の足切りがあるので(あくまで目安ですが…)気をつけてください。
o   これらのテストでいい点を取るのはもちろんアプリケーションの後押しになりますが、悪い点をとったからといってこの世の終わりではありません。トップスクールの場合、SAT2160くらいでACT30くらいなら他の生徒と十分に肩を並べられます。もちろん2300以上取るに越したことはありませんが…
o   SAT 1Critical Reading, Math, Writingの3つに分かれています。(今年からはCR/Writing+Mathになりました。)一方で、ACTEnglish, Math, Reading, Scienceの4つなので、理系の方はACTを受けるのをオススメします。どちらもオプショナル(もちろんお金も別途)で小論文のパートを受けられます。(SATは今まで25分間のtimed essayWriting scoreの一部でしたがこれも今年から変わりました。)SATの改革に伴って今年から大学がSATの小論文の点数をどう扱っているのかわかりませんが、ACTの場合、トップスクールのほとんどが小論文の結果も提出するように求めているので、ACTを受ける方はACT+writingのバージョンを受けましょう。
o   日本のセンター試験と大きく違うのが、これらのテストは1年間に約7回行われているということです。なので、自分自身で、用意できたかな、と思ったら受けに行くという感じです。私自身を含め、2回受験するの人が多いように見受けられます。
o   学校によって、提出したいテストの結果だけを選んで大学に提出できたり、受けた全てのテストの結果を送らなければいけなかったりするので、これも要注意です。各学校のAdmissionのページを確認しましょう。
o   テストスコアはCollege Board(SATを管理している団体)ACT.org, TOEFLの会社、などなどに送ってもらいます。もちろんそれぞれの学校に送るのにそれだけのお金がかかります。

·       Common Application
o   願書に近いのだろうか大学申請の上で一番重要かもしれないものですね。ポートフォリオって言ったら伝わるのかな
o   総合のパートと学校別のパートに分かれています。総合のところは、個人情報(profile)、家族の情報(family)、高校の情報(education)、テストスコアなど(testing)、課外活動(activities)、エッセイ(writing)にわかれていて、それぞれものすごく細かく聞かれます。別のブログ記事で細かく書いているので、ぜひチェックしてみてください。また、ここでのテストスコアは自己申告の形で、会社/団体を経由してオフィシャルのスコアを提出するのは必須です。
o   学校別のパートは、受けたい学校をリストに入れると自然にその学校専門のページが追加されます。Common appのデータ以外で学校側が知りたいことをさらに質問されたり追加の書き物を提出する場となっています。
o   エッセイは基本、Common App Essay (いわゆるパーソナルステートメント)と学校によって違うSupplementary Essayの二種類があります。Common app essayは受験する全ての学校に送られるのに対して、supplementの方は、学校別のページにそれぞれ表記されていて、その学校のために書いて送るのがデフォルトです。まぁみんな内容を多少リサイクルしているとは思いますが
o   多くの学校がCommon Appを使いますが、この形をとらない学校もあります。MITにはMIT独自のアプリケーションがあり、UC(University of California schools)UCで一連の独自のシステムがあります。
o   Common Appを大学に送る時点で、受検費が発生します。これも学校によって違いますが、だいたい$60-90の範囲です。Common appを送り、お金を払うと、出願完了の通知とsupplementary writingも近いうちに提出するようにというメールがきます。
·       Common App Essay
o   毎年多少テーマは変わりますが、5つほどテーマが決められていてその中から一つ選んでそのテーマに沿って作文を書きます。
o   2016-17年のCommon Applicationからお借りすると、例えばSome students have a background, identity, interest, or talent that is so meaningful they believe their application would be incomplete without it. If this sounds lie you, then please share your story.
o   私が受けた年は650字制限でした。これも毎年多少変わると思います。

·       Supplement Essay
o   学校ごとに違うテーマが与えられます。500-600字の長いのを1つの学校もあれば、100-250字の短いのを35個の学校もあり、多種多様といった感じです。大体は”Why xxxx school?”の形で、Johns Hopkinsのテーマをお借りすると、Johns Hopkins University was founded in 1876 on a spirit of exploration and discovery. As a result, students can pursue a multi-dimensional undergraduate experience both in and outside of the classroom. Given the opportunities at Hopkins, please discuss your current interests—academic or extracurricular pursuits, personal passions, summer experiences, etc.—and how you will build upon them here. (300-500 word limit) といった感じです。
o   University of Virginiaがユニークなエッセイテーマ有名ですが、We are a community with quirks, both in language and in traditions. Describe one of your quirks and why it is part of who you are.” といった質問もあったりします。
o   エッセイはアメリカの大学の合否において一番大切な判定条件の一つといっても過言ではない物です。成績やテストスコアでは計り知れないあなたの個人的な価値観、経験、情熱、などをアピールし大学にあなたという人間を知ってもらう絶好のチャンスなのです。どれだけ自分をアピールできるかが重要になってきます。例えば、成績やテストが似通った二人の受験生がいたとして、その二人のどっちがより自分の大学にふさわしいだろうと考えた時、大学は彼らのパーソナルステートメントを読みます。
o   余談ですが、あの子はあんなに成績もテストの点も課外活動もいいのになんでトップスクールに受からなかったの??の答えは大体、「エッセイでそれをうまく表現できなかったから」だと思います。

·       課外活動:Extracurricular
o   Common Appactivitiesの欄に書きます。エッセイの中に折り込むのもいいでしょう。
o   エッセイと同じく、成績やテストでは反映されないあなたの特別な才能をアピールする場です。スポーツ、クラブ活動、生徒会、ボランティア、アルバイト、趣味などの名前、一週間あたりどのくらいの時間を充てているか、役職はあるか、高校の何年間やっているか、簡単な活動についての説明を入力します。私の受けた年は10個まで書く欄がありました。
o   もし受賞履歴があればそれも書くようにしましょう。(別で賞をリストできる欄もありますが。)
o   課外活動についての評価ポイントは、特技、リーダーシップ、責任感、タイムマネジメント能力などです。
o   一番時間をあてたもの、役職のあるもの(President of …. club)や国際レベル(International …..)、全米レベル(National Honor Society, National Math Honor Society, etc.)のものを優先的にリストするようにしましょう。10個の空欄すべて埋めることには賛否両論あるので、7、8個埋められれば十分だと思います。

·       推薦状:Letter of Recommendation
o   推薦状も、学力だけでは甲乙つけがたい生徒を見定めるのに使われます。
o   ほとんどの学校が2通の推薦状を求めますが、これも学校によって違います。学校別のページやCommon Appの各学校の概要欄にしっかり表記されているので不備のないようにしましょう。
o   2通の場合、1通はスクールカウンセラー、もう1通は高校で教わった先生に書いてもらうことが多いです。なので、早いうちから先生と仲良くなっておくことは大切です。Optional lettersの枠を設け、部活の顧問の先生やインターシップでお世話になった方の推薦状を受け付ける学校もあります。
o    アドバイスとしては、なるべく違う観点から自分のことを評価してくれる方にお願いするのがいいと思います。例えば、1通は数学の先生(どれだけ数学に意欲があって勉強を頑張っていたか)、1通は美術部の顧問の先生(美術部の活動を頑張っていて、絵の才能がある)に書いていただければ、文武両道なところがアピールできますよね?これを、数学と化学が得意だったから数学と化学を教わった先生に書いてもらおう!となると、あなたのアカデミックなところしかアピールできません1通は理系の先生、もう1通は文系の先生、というのもいいアイデアです。
o   直接、このことについて書いて欲しいですと先生に掛け合うのはなんら問題ないと思います。自分の人生なのだし、なるべく自分に有利になるようにしましょう。私の場合、カウンセラー、化学の先生、世界史の先生、とオプショナル枠にお世話になった研究室の教授に書いていただきました。
·       その他
o   インタビュー:トップスクールとなると、インタビューを受ける機会が必ずあります。例えば、ハーバードは受験者全員をインタビューするのが基本となっています(地元にハーバードの卒業生がいないなどの場合を除いて)。面接は生身の自分をアピールする最大のチャンスです!必ずものにしましょう。MITの場合、インタビューアーのレポートが合否にかなり大きく関わるという噂があったりなかったり 面接についても後々記事を書こうと思います。
o   追加書類:Supplementary Materials:学校によってはさらにあなたの特技をアピールするチャンスをくれます。自分が弾いたピアノやバイオリンの音源、絵画や写真のポートフォリオ、ダンスのビデオを提出できるようになっています。これは受験費以外で少しお金がかかります。あと、これは実際に見られているのかどうかはわかりません
o   FAFSA:家計の状況:学資補助申請フォームを使って家計を開示することで、大学からある程度の補助をもらえます。確定申告をベースにしているので多少面倒くさいのと、SSNがないと提出できないので、留学生には当てはまらないことが多いかもしれません。

一番最初に書いたように、学校によって出願書類はだいぶ変わってきます。なので、受けたい大学のAdmissionのページを見るのが一番手っ取り早く確実な方法だと思います。ここに書いてあることはあくまでも一般的な話なので、ご理解ください。

以上です。もし何か指摘があったり思い出したりしたら追記するかもしれないです誤字脱字すみません。
薄々感じてらっしゃるかもしれませんが、意外と準備するものが多くて面倒くさいのが現状です特に、エッセイなんて、10校受けるとしたら何本書かなきゃいけないんだよって感じですよね。実際大学受験のストレスのせいで私は3ヶ月で10kgくらい痩せました


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それでは!