Saturday, November 11, 2017

アメリカ大学申請: Common Appを完成させよう 後編

残りのCommon Appを解説していきたいと思います

目次
Step 3. Common App Cont'd
            3-4 Testing
            3-5 Activities
            3-6 Writing
Step 4. 学校別の質問・エッセイ
            4-1 Questions
            4-2 Recommenders and FERPA
Step 5. アプリケーションの提出
Step 6. 補足資料の提出/Slideroom



Step 3. Common App Cont'd

3-4 Testing

全国統一試験(SAT1, SAT2, ACT, TOEFL, AP etc.)を自己申告する場となっています。SAT1、SAT2、ACT、TOEFLは会社・団体を通じて大学に直接送らなければならないのですが、Common Appの中で自己申告という形で自分で書いて提出することもできます。また、APの点数は大学申請時には大学側に送らないので、完全に自己申告型となっています。

自分の申告したいテストを選んだのち、下に表示されるそれぞれのタブでテストを何回受けたかと各セクションごとの点数を埋めていきます。
私はSAT、SAT subject tests(写真からは抜けています…), ACT, AP, TOEFLを受けたのでそれを全部書きました。
下にある"International Applicants"というところですが、国が行っている進学・進級試験を受けているかという質問ですが、日本の場合学校の成績で進級・留年が決まっていると思うので、Noを選びましょう。

テストスコアは、各セクションの自分の過去最高得点を記入する形となっているので、二回受けたけど一回目のだけ申告したいという場合も問題ありません。
ただ、学校によっては全ての点数を会社・団体を通じで送るようにという規則もあるので、そこは学校のウェブをチェックして決められたテストスコアを送るようにしましょう。




3-5 Activities

課外活動を記入するところです。
最大10個まで課外活動を埋めることができるのですが、10個全て埋めることには正直賛否両論あります。というのも、あまりにも少ないと、もうちょっと色々参加した方がよかったのではないかという不安ができ、10個全て埋めると、あれこれやりすぎて結局一つにも集中してやってなかったと思われるのではないかという不安があるからです笑
私は当時、10個全て埋めました。

それぞれのアクティビティーの名前、役職、クラブの説明、そのクラブでの成績や栄誉、何年生から参加しているか、いつ参加したか、一週間あたり何時間参加したか、1年間あたり何週間参加したか、大学でも同じようなことをやりたいかを聞かれます。

下の写真(見つかり次第アップします)は実際に私が大学申請した時のアクティビティーのリストです。正直、幾つかは書かなくてよかったかなぁと思うので、あくまで参考にしてください。また、ここのクラブの説明、成績の部分がかなり大事になってくると思います。具体的にどんなことをしてどんな風に自分を成長させたか、地域に貢献したか、を大学は見ていると思っています。




3-6 Writing

Common Appの中でも肝である、パーソナルエッセイまでたどり着きました!
個人的に、エッセイは大学申請書類の中で一二を争うほどの重要度があると思っています。
Common Appのエッセイの概要にもあるように、パーソナルエッセイというのはいかにその生徒が書く能力を通じて自分の内面を伝えられるか、アピールできるかを発揮する場となっています。よくMITのadmissionでも言われているのが"We admit people, not numbers."(私たちは数字ではなく人を入学させている)ということです。

もちろんどの学校にも、点数や背景によってある程度違うプールに仕分けする作業があると思いますが、そのプールの中でより目立つ受験者になるためにはクオリティの高いエッセイが欠かせないのです。

今年からかわかりませんがトピックが増えましたね。しかもだいぶ書けることが自由になっています。最後のなんて完全にこちらに丸投げですもんね笑

書く内容は人それぞれ自由なのでここでは言及しませんが、このアイデアはどうだろうみたいなのがあったらツイッターでDMでもしていただければ多少アドバイスできます。

基本的には、"Do not tell, Show"の形でエッセイを書きましょう。自分の身に起きた具体例(大きなイベントでもいいし、クラブ活動の中で得たことなどでもokay)をエッセイの中に折り込み、なるべく精神論や表面上の響きがいいものだけを書かないように心がけてください。大学のadmissionは何千、何万というエッセイを毎年読んでいるわけなので、表面的なエッセイというのはすぐわかります。

また、admissionの人が言っていましたが、"本当にユニーク"なエッセイというのはなかなかないものです。誰もがある程度被った内容の課外活動や経験をしている可能性が高く、誰ともかぶらない唯一無二のエッセイの内容を考えなければ!!といってストレスを溜め込む必要はありません。
たとえ同じような経験でも、その中で自分が何を得たか何を学んだか今後それをどう生かしたいかという個人的な意見、感想は個々で違ってくると思うので、実際に自分がどう感じたかを正直に書けばいいと思います。

Common App Essayは250−650単語指定となっています。650単語以内で自分のことを最大限にアピールするというのはとても難しいことと思いますが、ここが勝敗を分ける決め手と思って頑張りましょう。エッセイを添削してくれる学校や塾の先生などうまく大人たちに頼ってここを乗り越えるのが吉だと思います。全部一人でやろうとするとものすごく大変なので、適度に大人に頼ってください。ストレスで書けなくなるのが一番怖いです(実体験)笑

最後に、学問的な誠実さ(Academic Integrity)などに関する質問を幾つかされて、総合パートのCommon Applicationは完成です。

さらに下に各学年でとったクラスと成績を記入できる欄(新しい機能)がありますが、ここは任意でいいと思います。高校側が公式に成績表を送る必要があるので、情報としては重複しています。

でも、もし私が今年受験生だったらとりあえず全部申告しますね笑 というのも、私は9年生の時はアメリカにきたばっかりということもあって、ほぼ全くAP/GTのクラスをとっていませんでした。その後10年生から12年生にかけて、少しずつとるAPの量を増やし、自分を学問的に追い込んでいった(?)ので、それをアピールをするためにも、履修した全てのクラスとその成績をリストした方が私個人にプラスになると思うからです。あと、私は高校4年間全てAだったのですが、アプリケーションの一面にAがずらっと並んでいるのって"綺麗な成績表"ですよね笑


ここまでお疲れ様でした。



次は、学校別パートです。




Step 4. 学校別の質問・エッセイ


4-1 Questions


My Collegesのタブに戻って各学校ごとの質問に答え、補足のエッセイを書きます。
だいたいがCommon Appと同じ内容ですが、地道に埋めていきましょう。
五番目の質問ですが、多くの学校はSlideroomという別のシステムを使って自分の演奏したバイオリンの曲のファイルや、絵画のポートフォリオを提出することを許しています。
もし高校の部活などを通して、芸術的才能をアピールできる資料を持ち合わせている人は、迷わずYesと答えてそれらの資料を提出するようにしましょう。

スタンフォードの学校別Appを見てみると、
General: どのサイクル(Early ActionかRegular Action)で申請しますか?
Academics: この学校に入ったらどの学部に入りたいですが?第3位まで選べます。
Activities: 課外活動についてもう少し詳しく書いてください(50-150単語)
Contacts: 以前スタンフォードに申請したことがありますか?
Family:今までスタンフォードに申請した兄弟がいますか?スタンフォード似通ってた・働いていた家族がいますか?
Short Questions:短めの補足質問
トピックは
1. What is the most significant challenge that society faces today? (50 word limit)
2. How did you spend your last two summers? (50 word limit)
3. What historical moment or event do you wish you could have witnessed? (50 word limit)
4. What five words best describe you?
5. When the choice is yours, what do you read, listen to, or watch? (50 word limit)
6. Name one thing you are looking forward to experiencing at Stanford. (50 word limit)
7. Imagine you had an extra hour in the day — how would you spend that time? (50 word limit).

Short Essays: 短めのエッセイ
1. The Stanford community is deeply curious and driven to learn in and out of the classroom. Reflect on an idea or experience that makes you genuinely excited about learning. (100 to 250 words)
2. Virtually all of Stanford's undergraduates live on campus. Write a note to your future roommate that reveals something about you or that will help your roommate -- and us -- know you better. (100 to 250 words)
3. Tell us about something that is meaningful to you and why. (100 to 250 words)

多い!!!!!多すぎる……しかも一筋縄ではいかない質問ばかり…
これを見ると、なるべく早めにアプリケーションを初めてないと、ギリギリのところでこんなに短い質問とエッセイいっぱいあるんだ!!と気づいてパニックになります。計画的に進めていきましょう。ちなみに私が受けた年のハーバードは650単語のエッセイ一本(任意)でした笑 高低差激しい……

最後に規約に同意して、学校別の質問は終わりです。
イェールも同じ感じなので、ここではイェールのエッセイトピックは省きます。気になる人はツイッターで何か言ってくれればスクリーンショット送ります。それか自分でプラクティスアカウントを作って実際に見てみてください!笑




4-2 Recommenders and FERPA

FERPA actに同意することで、推薦状の内容を見る権利を失います。実際これがどう合否に関係してくるのか全くわからないのですが、私が一応同意しました。アドバイスができる方ぜひ教えてください。補足:ツイッターのフォローさんから助言をいただきました。FERPAに同意しないと、その推薦状はゴミ箱行き。理由はやましいことを隠していると推測できるから だそうです。




その下に推薦者についての詳細がありますね。スタンフォードはカウンセラー、2人の先生からの推薦状、そしてオプショナルで一枚先生以外の人からの推薦状を提出できるようです。あらかじめ(締め切りから一ヶ月以上先、遅くても二週間先)先生方にお話をして、Strong Letterを書いてもらえるようにしましょう。私が交渉した時は、実際に私の履歴書とCommon Appで書いたエッセイの下書きと、その他推薦状に書いて欲しいことをまとめた書類を持って行って、この学校のこういうところが好きでぜひそれについてバックアップして欲しいという旨を伝えました。

先生の推薦状ってどんなものなのだろうとずっと思っていたんですが、このPDFのような感じなんですね。全然知りませんでした笑
--> https://apply.commonapp.org/ca4app/m/327/DownloadOfflineRecForm?formId=8




Step 5. アプリケーションの提出

とうとうきました!ここが一番重要です!提出しなければ何も始まりません笑
私のアカウントでは提出できないのですが、本来はここにsubmissionのリンクがあってそれをクリックして、規約にサインし、申請料を払うことで提出が完了します。
総合パートと学校別パート、どちらも提出していることを提出完了のメールで、確認しましょう。不備のあるアプリケーションのせいで受からなかったが最も悲しいです…




Step 6. 補足資料の提出/Slideroom





上でも書きましたが、芸術系のポートフォリオを別リンクから提出することができます。
確か申請料は5ドルとかでした。


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以上です!!お疲れ様でした!!!
Common Appの流れを見てみていかがでしたか?ひどくめんどくさいですよね笑
アメリカの大学は成績やテストの点数だけじゃなく、課外活動などいろいろ見ていると聞くけど実際どうやって見ているんだ!?と疑問だった方もこれでなんとなく裏側が見えたでしょうか笑

受験生の方はCommon Appを提出した後も、全ての推薦状が揃っているか、成績表は送られているかきちんと確認してから気を抜いてください。私の友達は推薦状が抜けていることにずっと気づかず、それのせいで落ちた(真相はわからない)と言っていました…涙

質問、感想などお待ちしています。











Friday, November 10, 2017

アメリカ大学申請: Common Appを完成させよう 前編

こんにちは、久しぶりにツイッターに帰ってきたので、アメリカ大学申請に関するブログ記事をまたちょこちょこ書いていきたいと思います。需要があるかは知りません。

今回は、大学申請の中で一番めんどくさいプロセス、Common Applicationを紐解いていきます。

目次
Step 1. アカウント作成
Step 2. 受ける大学を入力
Step 3. Common Appを入力
      3-1 Profile
      3-2 Family
      3-3 Education




Step 1. アカウント作成


まずはアカウントを作ります。今回、私は実際に大学受験しないので、Parent/Other Adultを選んで、Practice Applicantとしてアカウントを作成しました。このアカウントだと内容は受験生と全く同じですが、最後作ったアプリケーションを実際に大学には送れない仕様となっています。なので、受験生の方は間違えずに"Student"を選びましょう。Common Appの内容がみたいだけの方は私と同じようにParent/Other Adultを選ぶといいと思います。
その後、Eメールアドレス、パスワード、名前、住所、電話番号、生年月日などなどを入力してアカウントの設定が完成します。




Step 2. 受ける大学を入力

アカウントを作成してMy Collegesに行くと自分の受ける大学を追加できます。
今回は私が受験しなかったイェール大学とスタンフォード大学を試しに追加してみました。
ここで注意したいのが、幾つかの学校はCommon Appに登録せず、独自のアプリケーションシステムを使っているということです。この例が、MITやUCですね。
なので、どの学校がどのシステムを使っているのか把握することが大事になってきます。

学校を追加すると、各学校の申請条件が出てきます。
スタンフォードの場合は、こんな感じで



イェールの場合はこんな感じです。


ご覧の通り、連絡先、締め切り日、申請料、各テストの要求、推薦状の要求、各種エッセイの要求などがずらっとリストされています。学校のウェブサイトへ飛べるリンク(これは新しい機能な気がします)もあって便利ですね。これらの情報をエクセルなどで表にしてからプリントアウトして机の前などに貼っておくと一目瞭然でいいのではないかと思います。




Step 3. Common Appを入力
ここが一番のコアです。

自分のプロフィール、家族のプロフィール、学校のプロフィール、テストの点数、課外活動、エッセイをここでコツコツ埋めていきます。アメリカの大学申請はなんといっても、時間がめちゃめちゃかかるのです。学校にいきながら、学校の宿題や課外活動を今まで通りやりながらこの申請プロセスをこなしていかなければいけないので、12年生(高校4年生の)秋学期は高校生活の中で一番ストレスな時期とも言われています。




3-1 Profile
ざっと埋めてみました。ここは個人情報なので割とサクサク埋められると思います。アメリカっぽいなぁと思うところは、性別と人種の設定を細かく自分で指定できるところですね。設定タブの最後には、この情報は自分の満足がいく答えであるyes/noみたいな質問があります。さらに、マルチリンガルな人が多いアメリカなので、自分の言語能力を細かく答えることも可能になっています。




3-2 Family
ここでは親の結婚歴、親の個人情報、兄弟の個人情報を入力します。親の名前、職場、出身地、最終学歴、出身校、称号(学士号、修士号 etc.)などを事細かに聞かれそれを一個ずつ埋めていきます。中には任意の質問もあるので、そこは自分の判断で答えるかどうか決めるのがいいと思います。ちなみに私は、受けた当時は任意の質問も全て答えていました。これがどう合否につながるかは正直わかりませんがおそらくFirst Generation College Student(近親者の中で初めて大学に行く生徒)かどうかをチェックしているんだと思います。




3-3 Education
今通っている高校の情報を入力します。アメリカの高校にはスクールカウンセラーという大学申請のみならず普段のクラスの履修登録の相談や変更、インターンやボランティアなどの情報の窓口のような人たちがいて、だいたい自分の担当のカウンセラーに推薦状(Counselor Rec Letter)を書いてもらいます。日本の高校の場合、多分担任の先生がそれを請け負ってくれるのではないかと思います。

日本の高校に通っていても、夏にアメリカの大学のサマープログラムなどで大学レベルのクラスをとったという人は、三番目の"Colleges and Universities"でその旨を記入するのを忘れないようにしましょう。



四番目のはGradesですが、学校の成績表というのは、Common Appとは別で高校側から直接大学側に送るので、Common App内では自己申告という形になっているんだと思います。
私の学年は320人いて、私のランクは確か30とかだったので(この年からWighted GPAでランクされた…涙)ランクは記入せず、Weighted vs. Unweighted GPAも、4.00/4.00 Unweighted GPAの方を強調したかったので、そちらを記入しました。この辺の任意の質問はなるべく自分に有利になるように記入するのがいいと思います。わざわざ自分の短所をアピールしても自分にマイナスになるだけだと思うので…




五番目に今年取っているクラスを記入します。私は4年生の頃に一番多くAPをとっていた(7クラス中6クラス)ので、難しい、やりがいのあるクラスをたくさんとって自分を高めているんだ的なことをアピールする目的で全部埋めました。
日本の高校の方は、アメリカの基準に照らし合わせるのが大変だと思うので、レベルを表記しないで、科目だけ書くのがいいと思います。



六番目、はい、出ました!賞と栄誉のコーナーです。これは本当にある人は5個に絞れない!!ない人はこれ0して次行っていいの?と悩みまくるところだと思います。
特に日本の高校から受けていると、国際オリンピックなどに出てない以上、賞などはなかなかないのではないでしょうか…
ここは5個全て埋める必要は全くないと思います。もし私が日本の高校から大学申請をしていて、国際オリンピックなどの大きな賞がなかったとしたら、絵画や書道の賞、スポーツだったら大会や地区予選の賞、もしくは"出場経験"そのものを書くと思います。たとえ入賞しなかったとしても、それらの大会に選ばれて参加したことがすでに栄誉に相当すると思うからです。
ちなみに私はScience Fair(科学の大会)に参加したり、高校の数学チームに入って群代表としてアメリカ全国の数学大会的なのに出てたので、それの賞と出場経験をリストアップしました。



七番目、これ新しいですね。私が申請した頃にはありませんでした。Common Appを完成させる上で手伝ってもらった団体・組織をリストするみたいですが、これはあまり当てはまらない人が多いんじゃないかと思います。見た感じ全て大きな学生を指示する団体という感じで、塾とかではなかったので、0にして次にいく感じでいいと思います。(もし何かアドバイスできる方がいたらツイッターがメールにお願いします。)

そして最後に将来の夢・ゴールを書いてEducationのセクションは終わりです。
私の昔のAppを見たら、Scientific Researcher, Ph.D.って書いてありました笑

次回は残りのTesting, Activities, Writingについて書いていきたいと思います。

それでは。