Friday, January 5, 2018

アメリカ大学留学質問集


Ask, Peingでいただいた米大学留学に関する質問をまとめてみました。

AskではMITの生活や勉強についての質問を多く頂いたので、MITトリビアを身につけたい方は見てみてくださいw

最近はPeingで質問をいただくことが多いですが、AskでもPeingでも質問を受け付けているので、何かあったら送ってみてください。ツイッターのリプライ、DMなどでも大丈夫です。


質問一覧

Ask(https://ask.fm/janepuella)より


Peing(https://peing.net/janepuella)より


質問と回答

Q. GPAが低い場合、どう頑張ってもトップ校に入るのは無理ですか?

A. 一概に「無理」とは言えないと思います。US NewsのNational Universities Rankings (http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/best-colleges/rankings/national-universities) の今年の#1~#10をトップ校と仮定して、各校のGPA, SAT/ACT scoreと合否をまとめたグラフ (http://collegeapps.about.com/od/GPA-SAT-ACT-Graphs/) を全部見てみましたが、GPA2.3/4.0とSAT1000/1600で受かってる人も結構見受けられます。このデータはまだSATが2400になる前、つまり2005年以前のものなので今のアドミッションを完全に描写しているとは言えないかもしれませんが、大体の傾向はこんなもんだと思います。こんなに成績が低くてどう合格するの?と思うでしょうが、これらの人たちは大体recruited athletesと言ってスポーツの成績で抜粋されているか親が多額の寄付金を出しているかといった具合です。逆にグラフからもわかるように、GPA4.0/4.0でSAT/ACT満点近くでも落ちる人なんてうじゃうじゃいます。トップ校はGPA、テストスコア、その他もろもろに自信があり、自分にも受かる可能性があるだろうという受験者であふれているので、そういう生徒と肩を並べるには低くても3.7/4.0くらいは欲しいですかね。





Q. バークレーなどの公立大学はレベルが低いの? アメリカの大学で頂点なのはどの大学?

A. 公立大学のレベルが低いとは思いませんが、私立と根本的に違うところがいくつかありますね(日本の私立vs国立と同じような感じだと思います)。

  1. 学費。州立大学は州の資金によって支えられているので、その州に住んでいる生徒は比較的受かりやすく、学費も州外の生徒と比べて安めになります。それに比べて私立は、学費や寄付金によって支えられているので州立大学と比べると学費は高いです。一方で、私立は公立よりもより良い財政援助(financial aid)のシステムがあるのも事実です。
  2. 大きさ。公立は私立と比べて格段にー学年あたりの人数が多いです。例えば、ハーバードは一学年1500人程度、MITは一学年1000人程度なのに対して、バークレーは15000人です。それが何を意味するのかは人それぞれだと思いますが、個人的には、公立はだいぶ広い範囲の生徒を合格させているのでそこまで精選していないのかなと感じてしまいます。(これが平均的な生徒のクオリティにも関わってくると思います)

公立大学でも素晴らしい研究はたくさんやっているし一概にレベルが高い・低いとは言えない(私立でも同じこと)けれど、公立と私立のトップスクールを比べた時に私立のほうがより厳選された生徒が集まっていると私は思います。





Q. Jennさんはコミカレ→四年制大学への編入については詳しいですか? 日本人の留学生でコミカレ →UC Berkeleyなどの大学への編入を目指している人は結構多いと思います。また、実際に受かっている人もいますが、この場合は州民の人たちがUCに行くよりは厳選されているのでしょうか?コミカレ →四年制大学への編入はごくわずかの人しかできない、かなり難易度が高いと聞きました。

A. 実際に体験した人ほど詳しくはありませんが、大まかな流れ、応募要項、appの書き方(これらは大学申請、いわゆるfreshman applicationとなんら変わらないので)、統計などはわかります。

そうですね、私のツイッターでも、コミカレに通ってから四年制の大学に編入するために大学留学したい/している/した人が多く見かけます。
私は編入の道を通ってきてないので、ネットで集めた情報と友達の経験談が主なソースとなりますが、以下が私なりの質問への答えです。

1.州民の人より厳選されている?

freshman appしかりtransfer appしかり、インター生の枠が他と比べて少ないというのは確かなので、市民権を持った生徒と比べると、ある程度難しさは上がると思います。UCBのfreshman appの例をとると、州内、州外の生徒の合格率が20%前後なのに対して、インター生の合格率は8%程度です(ソース:http://admissions.berkeley.edu/studentprofile)


しかし、州民は州民で、州外は州外で、インターはインターのプールの中での競争は絶対あると思うので、直接的に州民と同じ枠を巡って争うことにはならないと思います。


もう一つ言えることとして、カリフォルニア内のコミカレ(CCC)に通った場合、圧倒的にほかの州でコミカレに通い、UCを受けようとしている人より有利だとということです。受かった編入生の9割以上がCCCに通っていたという統計も出ています(http://admission.universityofcalifornia.edu/campuses/berkeley/transfer-profile/index.html)。


実際、これはUCに限った話ではなく、州立の4年制大学はその州にあるコミカレに通っていた生徒の入学を優先する傾向があります。大学のカリキュラムや難易度は州ごとに設定されているので、同じ州のコミカレに通った生徒の成績表や推薦状のほうが過去データやほかの申請者とも比較しやすい。あまり比べられるデータがないと、この生徒がどれくらいのレベルなのか曖昧なので合格を出していいのか向こう側もわからなくなる、などの理由だと思います。

なので、まとめると、インター生はシチズンより厳選されてしまいますが、自分の合格率を上げる第一歩として、これからコミカレ→四年制大学への編入を計画している人は、行きたい四年制大学(特に公立なら)がある州のコミカレに行くのがいいと思います。入ったあとは結局大事なのはGPA、クラスの難易度、エッセイ。その次に推薦状、課外活動、その他もろもろです。

2.ごくわずかの人しか編入できない?

本当でもあり嘘でもあると思います。なぜなら四年制大学のレベルがピンキリだからです。コミカレから私立のトップスクール(アイビー、MIT、スタンフォード、などなど)に編入する場合、合格率は3~4%かそれ以下です。州立でみると、同じUCの中でもUCBの合格率は24%くらいですが、UCSCの合格率は57%です。(ソース:http://admission.universityofcalifornia.edu/campuses/berkeley/transfer-profile/index.html)

なので、一口に難易度が高いとは言えないと思いますが、レベルの高い学校への編入は生易しいものではありません。上でも述べたように、インター枠で申請している以上、シチズンより難易度が高いのは確かです。




Q.  日本の公立高校からアメリカの大学に進学したらついていける?

A. アメリカの大学もピンキリなので一口でついていける・いけないというのは難しいですが、米大学に進学したら授業などはすべて英語ですし、難易度的には同じレベルの学問だとしてもより難しいかもしれません。留学資金等の条件があって英語が上達したいという意欲がある場合は留学したほうが日本にとどまっているよりいいんじゃないですかね。もし留学するとしたら、2年制のコミュニティカレッジ-> 4年制の大学に編入 のルートをたどる方が多いみたいです。




Q. 高1からアメリカだとつらい?

A. 高1はつらかったですね。仲良くなった友達が誰一人私のとってた低レベルクラスにいなかったので宿題とかも聞けなかったですし、とにかく友達が何言っているのかわからなかったですwなので頻繁に泣いてましたwwアメリカ史とかも全くバックグラウンドない状態で取ったのでチンプンカンプンで、テストの中にわからない単語があってもチキって先生にその場で聞けずCを取ったこともありましたwその後泣きながら教科書何往復もして読みまくって頑張って成績上げたのでなんとかなりましたが…あと、当時アパートメントに住んでいたのですがよく下の階のおばあちゃんと2時間くらいおしゃべりしていてそれがリスニングとスピーキングの向上に繋がったのかとも思います。子供の慣れが早いのは本当で、高2になってからは友達が話すことほぼ完全に聞き取れるようになって友達が宿題聞いてくるくらいになったので、つらいのは最初の一年くらいですかね。まとめると、最初はカルチャーショックと英語力不足で苦労するかと思いますがいったん慣れればアメリカの高校のほうがいろいろな経験ができる機会が多いですし、最終的には高校からアメリカでよかったと思えるんじゃないでしょうか。




Q. アメリカの高校では科学哲学や科学史は学べるの?

A. 私はありませんでした。ただ、高校によってはそのようなクラスをオファーしているところもあると思います(私立とかmagnet schoolとかtech high schoolとか)。私の住んでいた群に数学が強い先生がいて、彼がdifferential equations(微分方程式)という上級数学をビデオチャットの形式で教えていました。それと類似で高校で有機化学をオファーしている群などもあるので、科学哲学/歴史が元専門で高校生に教えたいという先生がいる群もあると思います




Q. MITに入るために一番頑張ったことは?

A. 課外活動で目に見えた実績(aka. 賞をとる)を残すことですかね。私は主にMath Team, Science Olympiad, Art club, summer biology internをやっていたんですが、群の数学大会で4位になったり、sciOlyの州大会でメダルを6個程もらったり、art exhibitionに作品を応募して展示してもらったり、インターンでやった研究をScience Fairで発表して賞をもらったりしました(完全に過去の栄光ww) それらのために割いた時間と努力が一番頑張ったことだと思います。まぁやりたくてやってたので楽しかったですけどね笑 アメリカの高校生はこういうことを成績の維持と並行してやらなければいけないので大変ですね




Q. 大学留学したいけどなかなか覚悟が決まらないときってどうする?

A. わかります、周りに自分と同じような将来設計や夢がある人が少ない/いないと情報収集も難しいですし、その中で自分の意志や目標をキープするのって至難の業ですよね(T-T) 現在高校何年生なのかにもよると思いますが、広く米大学留学したい!からこの大学に留学したい!とゴールをより具体的にして実際に行きたい学校のリストを作ってみるのはどうでしょうか。そこから各学校の応募条件を調べてみて、この学校に行くためには何が必要なのか(例:平均のSATスコアは?→SATもっとがんばらなきゃ)をはっきりさせることで、漠然とした「もっとがんばらなきゃ」から「もっと○○を頑張る必要がありそうだ」になって多少気持ちが楽になるかもしれません。あと、部活や友達と遊ぶことが必ずしも悪いことではないと思います。もちろんそれらが確実に目先の目標を達成するのに干渉するのであれば話は違いますが、部活や友達とのやりとりの中で観察したこと、経験したことが後々いいcollege essayトピックになることもあり得ると思います。




Q. 親が帰国した場合のフィナンシャルエイドってどうなるの?

A. ケースバイケースですが、FAFSAの場合子供がエイドを受けられるかどうかは子供のcitizenship statusで決まってたと思うので、今まで通り毎年親の手取りの収入を(ドルに換算してから)申告する形となると思います。その場合どのように計算したかなどの説明もサイン付きでサブミットしなくちゃいけないらしくまぁ親が海外にいると書類準備がめんどくさくなることは確かですね





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